Upstream Tracking
APG 仕様の更新情報
W3C ARIA Authoring Practices Guide の変更を追跡し、本サイトへの反映状況をお知らせします。
1.4.11: 非テキストのコントラストの例外がUIコンポーネントに「継承」されることを明確化
達成基準1.4.11(非テキストのコントラスト)のUnderstandingが全面的に構成し直され、ロゴなど「必須(essential)」の例外に該当するグラフィックがリンクやボタンなどのUIコンポーネントとしても機能する場合、その例外は規範的にUIコンポーネント側にも継承されることが明記されました。ただし推奨事項としてUIコンポーネントを識別できる要素を別途用意すること、フォーカスインジケーターなど基準の他の要件は免除されないことも併記されています。本サイトのデータに変更はありません。
3.2.4: Understanding を全面改訂、文脈に応じたラベルの違いを許容する旨を明確化
達成基準3.2.4(一貫した識別)のUnderstandingが全面的に書き直されました。同じ機能のコンポーネントに必ずしも同一のラベルやアイコンが必要なわけではなく、「4ページ目」(5ページ目から見ると「前のページ」)のように文脈に応じた表現の違いは許容されると明確化されたほか、同じ機能を異なるアイコンで示す例が新たに失敗例として整理され、印刷レシート/印刷請求書のような異なる機能を持つボタンはこの基準の適用対象外であることも明記されました。規範的な意味の変更はないとされています。本サイトのデータに変更はありません。
1.3.5: ブラウザが実際に自動入力するかは無関係であることを明確化
達成基準1.3.5(入力目的の特定)のUnderstandingで、ブラウザが実際に自動入力を行うかどうかはこの基準の判定と無関係であり、重要なのは入力目的がプログラムで判別可能かどうかであると明確化されました。ブラウザの推測(ヒューリスティクス)による自動入力は目的の明示にあたらず基準を満たさないこと、autocomplete属性で目的を示しつつ自動入力機能自体はオフにできることも追記されています。本サイトのデータに変更はありません。
1.4.3/1.4.6: ロゴの「author choice」例外をテキストコントラストに移植、1.4.11への相互参照を追加
達成基準1.4.3・1.4.6(コントラストの最低限度・拡張)のUnderstandingに、非テキストのコントラスト(1.4.11)側で導入済みだった「author choice」の考え方(ブランドガイドラインではなく制作者の判断で低コントラストにしたロゴは例外にならない)が文字コントラストにも移植されました。あわせて、ロゴ・ブランド名以外のコーポレートガイドラインは例外に含まれないことの明記、過度に装飾された文字や記号として使われる文字は1.4.11側の非テキストコンテンツとして扱われる旨の相互参照が追加されています。本サイトのデータに変更はありません。
WCAG 2.2 / 2.1 の 2026 年夏の編集上の正誤表(1.4.13 の例外の言い回しなど)
WCAG 2.2 と 2.1 の正誤表に、2026 年夏の編集上の修正がまとめて掲載されました。達成基準 1.4.13(ホバー又はフォーカスで表示されるコンテンツ)の例外の表現が「ユーザーエージェントが制御する」から「視覚的な表示のされ方をユーザーエージェントが決める」に改められたほか、用語「プロセス」の例の差し替え、「touch screen」の「touchscreen」への表記統一、達成基準を番号だけでなく正式名称で参照する変更が含まれます。規範的な意味の変更はありません。本サイトでは 1.4.13 の要約の例外の言い回しを新しい表現に合わせました。
F68: テスト手順を「算出されたアクセシブルな名前」の確認に書き換え
達成基準 4.1.2(名前 (name)・役割 (role)・値)の失敗例 F68 のテスト手順が書き換えられました。従来は label 要素や aria-label など名前の由来を列挙して確認していましたが、新しい手順ではブラウザのアクセシビリティツリーなどで算出されたアクセシブルな名前が空でないことを確認します。対象も input・textarea・select に限らず、アクセシビリティツリーに公開されるユーザーインターフェースコンポーネント全般になりました。失敗の意図とタイトルに変更はなく、本サイトのデータに変更はありません。
G183: コントラスト比のみを扱う内容に全面改訂
達成基準 1.4.1(色の用途)の十分な達成方法 G183 が全面的に書き直され、周囲のテキストとの 3:1 以上のコントラスト比のみを扱う内容になりました。従来含まれていたホバー時の追加の視覚的手がかりに関する記述は取り除かれ、タイトルも変更されています。本サイトの達成方法データに新しいタイトルを反映しました。
2.5.1・2.5.7: 互いの代替手段にはならないことを明確化
達成基準 2.5.1(ポインタジェスチャ)と 2.5.7(ドラッグ動作)の Understanding に、パスベースのジェスチャの代替手段をドラッグ動作にすることはできず、その逆もできないという注記が追加されました。本サイトのデータに変更はありません。
G200 を 3.2.5 の参考達成方法として復活
一度削除された達成方法 G200(必要な場合にのみリンクから新しいウィンドウやタブを開く)が、不正確だった記述を削った上で達成基準 3.2.5(要求による変化)の参考達成方法として復活しました。本サイトの達成方法データにも G200 を再収録しています(一次ソースの現状に合わせて 3.2.1 の参考達成方法としても関連付け)。
1.4.4: UA 制御のテキストは対象外であることを明確化
達成基準 1.4.4(テキストのサイズ変更)の Understanding に、title 属性のツールチップやファイル選択ダイアログなど、ブラウザや OS が文字サイズを決めるコンテンツはこの基準の対象外であるという注記が追加されました。本サイトのデータに変更はありません。
3.1.2: 単語1語でも対象になりうることを明確化
達成基準 3.1.2(一部分の言語)の Understanding に、語句や文章は「1語以上」で構成されるため、例外に該当しない限り単語1語でもこの基準の対象になりうるという注記が追加されました。本サイトの要約は既に例外(固有名詞・専門用語など)に言及しており変更はありません。
1.4.13: 「消せること」の解説を書き直し、2つの例外を明確化
達成基準 1.4.13(ホバー又はフォーカスで表示されるコンテンツ)の Understanding で、「消せること(Dismissible)」の意図が画面拡大利用者の視点から書き直され、入力エラーメッセージと、意味のあるコンテンツを隠さない表示の2つが例外として明確に整理されました。本サイトのデータに変更はありません。
2.4.7: フォーカスインジケーターが 1.4.11 の対象になることを明記
達成基準 2.4.7(フォーカスの可視化)の Understanding に、フォーカスインジケーターは通常、枠線などの非テキストコンテンツで表現されるため 1.4.11(非テキストのコントラスト)の対象にもなるという説明と、1.4.11 側の関連セクションへの相互参照が追加されました。本サイトのデータに変更はありません。
1.4.11: 十分な達成方法に C40 を追加、状況別の整理に再構成
達成基準 1.4.11(非テキストのコントラスト)の十分な達成方法に C40(2色のフォーカスインジケーター)が追加され、達成方法の一覧が状況別に再整理されました。quickref への反映を待って関連付けデータを再生成予定です。
3.1.2: Understanding に「固有名詞(proper name)」の解説を追加
達成基準 3.1.2(一部分の言語)の例外にあたる「固有名詞」とは何かを説明する参考情報が Understanding に追加されました。本サイトの要約は既に固有名詞の例外に言及しており変更はありません。
Tooltip: role="tooltip" が name-prohibited に変更予定
ARIA 仕様の変更により、role="tooltip" が name-prohibited(アクセシブルな名前を持てない)に変わる予定です。APG への反映はまだですが、今後の影響に注意が必要です。
1.4.11: 「境界線」が必要になる条件の解説を全面書き直し
達成基準 1.4.11(非テキストのコントラスト)の Understanding で、入力欄などの境界線がどんな場合に必要かの解説が全面的に書き直され、低コントラストの枠線+プレースホルダーのみの入力欄という失敗例が追加されました。本サイトのデータに変更はありません。
3.2.2: Understanding にボタン種別ごとの適用範囲を明確化
達成基準 3.2.2(入力時)の Understanding に、ボタンの種類ごとに適用範囲の内外を明確にする説明が追加されました。本サイトのデータに変更はありません。
2.5.4: QRコード撮影などのカメラ操作は対象外であることを明確化
達成基準 2.5.4(動きによる起動)の Understanding に、QRコードや対象物にカメラを向ける操作は「動きによる起動」に該当しないという説明が追加されました。本サイトのデータに変更はありません。
4.1.3: ariaNotify への言及と新達成方法 ARIA27 を追加
達成基準 4.1.3(ステータスメッセージ)の Understanding に ariaNotify(アクセシビリティ API 経由の通知)への言及が追加され、新しい達成方法 ARIA27 が新設されました。ARIA27 は本サイトの達成方法データに収録済みです。
Accordion: 矢印キー・Home/End ナビゲーションを仕様から削除
アコーディオン見出し間の矢印キー(↑↓)および Home/End による移動が、APG パターン仕様から削除されました。Tab による移動のみが標準となります。
AlertDialog: aria-modal ガイダンスを明示化
アラートダイアログに aria-modal="true" を明示的に付与すべきことがガイダンスとして追記されました。本サイトでは既に対応済みです。
キーボード実装ガイド: 無効なコントロールのフォーカス可能性ガイダンスを改訂
「Developing a Keyboard Interface」の無効なコントロールに関するガイダンスが改訂され、発見可能性が必要な場合は HTML の disabled 属性ではなく aria-disabled="true" を使い、フォーカス可能なまま無効状態を伝える技法が明示されました。対象例にツールバーのボタンやグリッドも追加されています。
Dialog Modal: サンプルの見出しレベルを H2 → H1 に変更
ダイアログ内のタイトル要素がサンプルコード上で <h2> から <h1> に変更されました。ダイアログは独立した文脈であり、見出しレベルをリセットできるという考え方に基づく変更です。
Grid: 矢印キーの挙動説明を修正
セル内にフォーカス可能な要素がある場合の左右矢印キーの挙動説明が、実際の仕様に合わせて修正されました。
キーボード実装ガイド: ポインター操作時のフォーカス管理に関する注記を追加
クリックやタップなどのポインター操作でフォーカスが移動した場合も、キーボード操作と同様に roving tabindex や aria-activedescendant を正しく更新すべきという注記が「Developing a Keyboard Interface」に追加されました。これらの手法を使う複合ウィジェット全般に関わるガイダンスです。